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モニター位置が悪いとなぜ体が壊れる?放置NGな原因3つ

疲れにくいモニター位置の比較イラスト。左はモニターが低く首に負担がかかる姿勢、右は目線の高さにモニターがあり自然な姿勢のデスクワーカーの図が右側に配置され、左側に「モニター位置で身体が壊れる?!放置NGな原因3つ」と書かれている

毎日デスクワークをしていて、

「首や肩が重い」

「夕方になると腰がつらい」

「最近、目の疲れが抜けない」

「頭痛がしてくる」


こんな不調を感じていませんか?

実はそれ、モニターの位置が原因かもしれません。

モニターが少し低い、少し高い、少し近い──

それだけで、気づかないうちに首や腰に負担がかかり、

無理な姿勢を長時間続けてしまうことがあります。

最初は軽い疲れでも、毎日の積み重ねで、首・肩・腰・目に負担が蓄積していきます。

その結果、

・肩こり、首こり
・腰痛
・眼精疲労
・頭痛

等の不調が現れやすくなってしまいます。

不調が原因で、仕事の効率を下げてしまっている方もおられます。涙

この記事では、

モニター位置が悪いとなぜ体に不調が起きるのか

放置するとNGな3つの原因

に分けてわかりやすく解説します。

さらに、今日からすぐできるモニター位置の整え方も紹介します。

「もしかして自分も当てはまるかも」
そう思った方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。

目次

モニター位置が悪いと体が壊れる理由

モニター位置が低く首が下を向いた姿勢と、目線の高さで作業する正しい姿勢の比較図

モニター位置が悪いと体に不調が起きやすくなる理由は、

不自然な姿勢を長時間続けることで、小さな負担が毎日積み重なってしまうからです。

しかも厄介なのは、痛みや違和感が出た頃には、その姿勢が「クセ」になっている点にあります。


デスクワーク中、人は常にモニターを見続けています。

そのため、

モニターの位置=体の姿勢を決める基準

になりやすいのです。

もしモニターが少し低ければ、無意識に顔を前に突き出します。

少し高ければ、顎を上げたり首を反らしたりします。

距離が近ければ、前かがみになります。

これらは一瞬なら問題ありません。

しかし、
1日6〜8時間、毎日繰り返される
と話は変わってきます。

体は本来、

・背骨がゆるやかなカーブを描き
・頭の重さを骨で支え
・筋肉は必要以上に緊張しない

という状態が理想です。

ところがモニター位置が合っていないと、

このバランスが崩れ、
筋肉で無理やり姿勢を支える状態になります。


不自然な姿勢

モニター位置が原因で起こりやすいのが、次のような姿勢です。

・首が前に突き出る
・背中が丸まり、猫背になる
・肩が内側に巻き込まれる

これらは体にとってはかなり不自然です。

人の頭は体重の約10%ほどの重さがあると言われています。

首が前に出るだけで、
その重さを首や肩の筋肉だけで支えることになります。

最初は違和感程度でも、

時間が経つにつれて

「首が重い」
「肩が張る」
「腰がだるい」

といった感覚に変わっていきます。


小さな負担の蓄積

ここで重要なのは、
1回1回の負担は小さいという点です。

モニター位置が少し低い。
首が少し前に出る。
肩が少し緊張する。

どれも

「これぐらいは大したことない」
「ちょっとしんどいけど、耐えられる」


と感じやすく、

ついつい放置してしまいます。

しかしこの「少し」が、

・毎日
・何時間も
・何か月、何年も

続いていくことで、
体への影響が少しづつ蓄積していくのです。

体は我慢強いので、
すぐに限界を知らせてくれません。

だからこそ、
気づいたときには慢性的な不調として表面化しやすいのです。


痛みが出る頃にはクセになっている

さらに厄介なのが、
姿勢が無意識レベルで固定されてしまうことです。

最初は「姿勢が悪いな」と自覚できていても、

毎日同じモニター位置で作業を続けていると、

その姿勢が“普通”になります。

・背筋を伸ばそうとしても違和感がある
・無意識に前かがみになる
・正しい座り方がわからなくなる

こうなると、
「姿勢を直そう」と思っても長く続きません。

痛みが出た段階で対処しようとしても、

すでに体がその姿勢に慣れてしまっているため、
他の体勢を取ろうとすると違和感を感じてしまうのです。

そうなってしまうと、
身体に負担がかかりにくい、良い姿勢を覚えなおすのに時間がかかるケースもあります。

そうなる前に、早めの対策が必要となります。


この章のまとめ

モニター位置が悪いことで体に負担がかかる理由は、

不自然な姿勢を、
長時間、毎日続けてしまう事。

となります。

この積み重ねが、
首・肩・腰・目といった部分に影響を与えていき、
体を壊していってしまいます。

次の章では、
モニター位置の悪さで体にどのような負担がかかるのか、
放置NGな原因を細かく解説していきます。

具体的な原因を知ることで、さらに良い姿勢にしようという気持ちが強まるはずです!

相手を倒すには相手を知る事から始めましょう!

放置NGな原因①
骨格・筋肉に負担がかかる

モニターに近づきすぎて姿勢が悪くなっている人の図

モニター位置が合っていない状態を放置すると、

骨格のバランスが崩れ、それを支える筋肉に過度な負担がかかりやすくなります。

首・肩・腰・手首といった部位に不調が出やすいのは、この影響が大きいからです。


人の体は、本来「骨で支え、筋肉は補助する」構造になっています。

しかし、モニター位置がズレていると、

・骨で支えるはずの姿勢が崩れる
・筋肉が無理に姿勢を支え続ける
・休む暇なく緊張状態が続く

という状態に陥りやすくなります。

特にデスクワークでは、

視線を向けるモニターの位置が、姿勢全体を決めてしまうため、

影響が首から手先まで連鎖的に広がっていきます。


首・肩こり(ストレートネック)

モニターが低すぎたり高すぎたりすると、
首が不自然に曲がった状態が続き、首・肩の凝りにつながりやすくなります。


モニターが低い場合、多くの人は無意識に顔を前に突き出します。
逆に高い場合は、顎を上げるような姿勢になります。

どちらも共通しているのは、
首の自然なカーブが保てなくなることです。

本来、頸椎(首の骨)はゆるやかなカーブを描いており、
この形があることで、頭の重さを効率よく支えられています。

しかし、モニター位置が合っていないと、
そのカーブが失われやすくなります。


たとえば、次のような状態に心当たりはありませんか?

・画面を見るために顎が前に出ている
・首の付け根が常に張っている
・肩をすくめるような姿勢になっている

この状態では、
頭の重さを首や肩の筋肉だけで支える時間が長くなります。

その結果、
筋肉が常に緊張し、血流が悪くなり、疲労が抜けにくくなる
といった悪循環に陥ります。

最初は「少し重い」程度でも、

毎日続けば慢性的な首・肩こりとして感じられるようになってしまいます。


首・肩の不調は、
単なる疲れではなく、

悪い姿勢が固定化されているサインであることも少なくありません。

モニター位置を見直すことは、
首・肩への負担を減らす第一歩になります。


腰痛・猫背

モニター位置が原因で前かがみの姿勢が続くと、

骨盤が倒れ、腰への負担が大きくなりやすい状態になります。


画面が遠い、低い、文字が見づらい。
こうした状況では、多くの人が自然と体を前に倒します。

すると、

・背中が丸まる
・骨盤が後ろに倒れる
・腰椎(腰の骨)に負担が集中する

という流れが起こってしまいます。

腰は上半身を支える要の部分です。

ここに継続的な負担がかかると、
違和感や重だるさとして感じやすくなります。


  • 長時間座ったあと、立ち上がると腰が固まっている
  • 気づくと背もたれにだらっと寄りかかっている
  • 背筋を伸ばそうとしても固くなり伸ばせない

こうした状態は、
前かがみ姿勢がクセになっている可能性を示しています。

腰痛は突然起こるものではなく、
日々の姿勢の積み重ねで感じるようになるケースが多くあります。


腰への負担を減らすには、

「意識して背筋を伸ばす」よりも、

自然に良い姿勢が取れる環境を作ることが重要です。

そのためにも、モニター位置は軽視できないポイントになります。


手首・腕の痛み

モニター位置とキーボード・マウスの位置が合っていないと、

手首や腕に不自然な角度が生じ、負担が集中しやすくなります。


人は画面を見ながら手を動かします。

そのため、モニターの高さや距離がズレていると、

入力機器の位置も無意識にズレていきます。

結果として、

・手首が反った状態で固定される
・肘が浮いたまま作業する
・肩から腕全体が緊張する

といった姿勢になりやすくなります。


  • マウス操作のあと、手首がじんわり痛い
  • キーボードを打つと前腕が張る
  • 夕方になると腕がだるくなる

これらは、
手や腕だけの問題ではなく、姿勢全体の影響である場合もあります。

モニター位置が適切でないと、

身体全体のバランスが崩れ、末端に負担が集まりやすくなるのです。


手首や腕の違和感も、
作業環境を見直すサインのひとつです。

モニター位置を整えることで、
入力時の姿勢も自然に改善しやすくなります。


この章のまとめ

骨格と筋肉への負担は、
モニター位置を起点に連鎖的に広がります。

それが原因で、

・首、肩こり
・腰痛、猫背
・手首、腕の痛み

等の不調につながっていく可能性があります。


次の章では、
「目・神経への負担」
について詳しく解説していきます。

目や神経の負担が増えることで、

目の疲れはもちろん、
・ドライアイ
・頭痛
・集中力の低下

にも繋がっていきます。

たかがモニター位置
されどモニター位置です!

放置NGな原因②
目・神経に負担がかかる

デスクワーカーが目を疲労させている様子

モニター位置が合っていない状態を放置すると、
目だけでなく、神経系にも負担がかかりやすくなります。

その結果、
眼精疲労頭痛集中力の低下といった不調につながることがあります。


デスクワーク中、最も酷使されている器官のひとつが「目」です。

人は作業中、ほぼ無意識でモニターを見続けています。

しかし、

・画面が近すぎる
・目線より高い位置にある
・角度が合っていない

こうした状態では、
目のピント調節機能や神経に余計な負担がかかり続けることになります。

さらに、
首や肩の緊張と組み合わさることで、
不調は「目だけ」にとどまらなくなります。


眼精疲労・ドライアイ

モニターが近すぎたり高すぎたりすると、

・目のピント調節に負担がかかり、眼精疲労になる。

・目線が高くなることで上目遣いで目が少し開き気味になってしまい、涙が蒸発しやすくなりドライアイになりやすくなる。


などの不調が発生しやすくなります。


目は、距離や高さに合わせてピントを微調整しています。

この調整は本来、短時間であれば問題ありません。

しかし、モニターが適切な位置にない場合、

・常に目を見開く
・ピントを固定し続ける
・まばたきの回数が減る

といった状態になりやすくなります。

特に画面が近すぎると、

目の筋肉が休む暇なく働き続けるため、眼精疲労になりやすくなります。

画面が高すぎる場合は

目線が高くなることで上目遣いで目が少し開き気味になってしまい、涙が蒸発しやすくなりドライアイになりやすくなります。


次のような経験はありませんか?

・午後になると目が重く感じる
・画面から目を離すとピントが合いにくい
・目が乾きやすく、違和感がある

これらは、
目が常に緊張状態にあるサインかもしれません。


眼精疲労は、
単なる「目の使いすぎ」だけではなく、

モニター位置という環境要因が関係していることもあります。

目の負担を減らすためには、
休憩だけでなく、

見続ける環境そのものを整えることが重要です。


頭痛・集中力低下

デスクワーカーが頭を抱えて頭痛を感じている様子

モニター位置による目の疲れと首・肩の緊張が重なると、

頭痛や集中力の低下につながることがあります。


首や肩の筋肉が緊張すると、
その周辺の血流が悪くなりやすくなります。

そこに眼精疲労が加わることで、

・神経が刺激されやすくなる
・頭部の重ダルさを感じる
・思考が鈍く感じる

といった状態になることがあります。

これは、

体が「休ませてほしい」とサインを出している状態とも言えます。


・午後になると頭がぼーっとする
・画面を見ているだけで疲れる
・仕事に集中できず、ミスが増える

こうした状態でも、
多くの人は「忙しいから仕方ない」と考えがちです。

しかし実際には、

姿勢やモニター位置による負担が、集中力を奪っている

というケースも考えられます。


仕事効率への影響

集中力が落ちると、

  • 作業に時間がかかる
  • 判断ミスが増える
  • 余計に疲れる

という悪循環に入りやすくなります。

結果として、

「仕事は終わったのに、どっと疲れる」

という状態を招きやすくなります。


頭痛や集中力の低下は、
精神的な問題だけでなく、

身体的な負担の積み重ねが影響している場合もあります。

モニター位置を整えることは、
作業効率を上げるための“土台作り”とも言えます。


この章のまとめ

目と神経は、
非常にデリケートで疲れやすい部位です。

・画面が近すぎる
・目線より高すぎる
・首や肩が緊張している

こうした条件が重なると、

目の疲れだけでなく、
頭痛や集中力の低下につながることがあります。

だからこそ、
「目を休ませる」だけでなく、

モニター位置を調整し、負担がかかりにくい環境を作ることが大切です。

次の章では、
モニター位置による「血行不良」
について解説します。

慢性的な疲労が中々抜けない方などは、
しっかりとチェックしてください!

放置NGな原因③
血行不良で疲労が抜けない

血管内の血流が悪くなっている様子

モニター位置が合っていない状態を放置すると、

同じ姿勢が続きやすくなり、
血行不良によって疲労が抜けにくくなります。

その結果、しっかり休んでいるつもりでも、
慢性的なだるさを感じやすくなります。


人の体は、本来「動くこと」で血流を保つようにできています。

人間も「動く」「物」で動物!

しかしデスクワークでは、

・長時間座りっぱなし
・ほとんど同じ姿勢
・特定の筋肉だけを使い続ける

という状態になりがちです。

さらにモニター位置が悪いと、

通常でも負担のかかっている筋肉にもっと大きな負担を上乗せしてしまいます。

他にも、姿勢を変えにくくなり、
体を動かすきっかけそのものが減ってしまいます。

この「動かなさ」が、
血行不良と疲労蓄積の大きな原因になります。


同じ姿勢が続くことの問題点

モニターが見づらい位置にあると、
人は自然と「一番楽に見える姿勢」を探します。

そして一度その姿勢を見つけると、

・ほとんど動かない
・姿勢を変えるのが面倒になる
・体の違和感を無視する

といった状態に陥りやすくなります。

一見、集中して作業しているように見えても、

体の中では
血液や酸素の循環が滞り始めていることがあります。


特定部位の血流が悪化する

同じ姿勢が続くと、
負担は体全体に均等にかかるわけではありません。

特に血流が悪くなりやすいのは、

  • 首・肩まわり
  • 腰・お尻
  • 太もも・ふくらはぎ

といった部位です。

これらは、
長時間圧迫されたり、筋肉が緊張したままになりやすい場所です。

血流が滞ると、

  • 酸素や栄養が届きにくくなる
  • 老廃物が溜まりやすくなる
  • 筋肉が回復しにくくなる

といった状態が起こります。


こんな経験はありませんか?

・夕方になると体が重だるい
・帰宅しても疲れが抜けない
・休日に休んでもスッキリしない

これらは、

「疲れている」のではなく「回復できていない」状態

である可能性があります。

特に、首・肩・腰の違和感と同時に感じる疲労感は、
血行不良が関係しているケースも少なくありません。


回復できず慢性疲労へ

本来、疲労は

  • 血流が良くなる
  • 筋肉が緩む
  • 神経が落ち着く

ことで、徐々に回復していきます。

しかし、

同じ姿勢で血行が悪い状態が続くと、

回復する前に次の疲労が上書きされてしまいます。

これが毎日続くと、

  • 朝から体が重い
  • 仕事前から疲れている
  • 何をしてもスッキリしない

といった、慢性的な疲労感につながりやすくなります。


モニター位置と血行不良の関係

一見すると、

血行不良とモニター位置は関係なさそうに感じるかもしれません。

しかし実際には、

モニター位置は「体を動かすかどうか」を左右します。

・見やすい位置→負担が分散、姿勢を変えやすい

・見づらい位置→負担が集中、固まった姿勢になりやすい

つまり、

モニター位置が悪い=血流を止めやすい環境

になってしまうのです。


血行不良による疲労は、

自覚しにくい分、放置されやすい問題です。

・なんとなく疲れる
・休んでも回復しない
・仕事終わりがつらい

こうした状態が続いているなら、

作業環境そのものを見直すサインかもしれません。


この章のまとめ

血行不良は、
目に見えない形で疲労を蓄積させます。

・同じ姿勢が続く

・血流が滞る


・回復ができない


・疲労が溜まる

この流れを断ち切るためにも、

モニター位置を含めた作業環境の調整は欠かせません。

次は、
「正しいモニター位置の基本」

を解説していきますが、

その前に
1分でできる|モニター位置セルフチェック】
をご紹介します。

「今の自分のモニター位置は大丈夫なのか?」

ここで一度、確認してみてください。

1分でできる|モニター位置セルフチェック

今の作業環境が体に合っているか、
座ったまま1分で確認できます。

「OK / NG」をチェックしてみてください。

チェック項目
画面の上端が目線と同じ、またはやや下にあるOK □NG 
腕を伸ばして指先が軽く触れる距離に画面があるOK □NG □
首や体をねじらず、正面を向いたまま画面が見えるOK □NG □
画面を見るために前かがみ・猫背になっていないOK □NG □
30〜60分に一度は姿勢を変えたり立ち上がっているOK □NG □

チェック結果の目安
・NGが0〜1個:比較的良好
・NGが2〜3個:負担が蓄積し始めている可能性
・NGが4個以上:体に影響が出やすい状態

どうでしたか?
NGは多かったんじゃないでしょうか?笑

しかし!

NGが多くても心配しすぎる必要はありません。

次の章で紹介する
「正しいモニター位置の基本」を参考に、

少しずつ調整していきましょう。

体を壊さない正しいモニター位置の基本

「正しいモニター位置」と聞くと、
なんだか難しそうに感じるかもしれません。

でも実際は、
体を壊さないための基準はとてもシンプルです。

大切なのは、
「無理に良い姿勢を作ること」ではなく、

自然にラクな姿勢でいられる配置にすること

ここでは、
今日から見直せる“基本の考え方”3つに分けて紹介します。


目線の高さ|モニター上端=目線 or やや下

まず最初に見直したいのが、モニターの高さです。

結論から言うと、

モニターの上端は、座ったときの目線と同じか、ほんの少し下が目安になります。

「え、それだけ?」
と思うかもしれません。

でも、この“わずかな高さの違い”が、
首や肩への負担を大きく左右します。

なぜ高さが重要なのか

人は画面を見るとき、
無意識に首の角度で調整しています。

モニターが低いと、
少しだけ顔を下に向けた姿勢が続きます。

逆に高すぎると、
あごを突き出すような形になりやすくなります。

どちらも一瞬なら問題ありません。
問題なのは、その姿勢が何時間も続くことです。

「たった数センチ」のズレでも、

毎日積み重なると、首や肩がずっと緊張したままになります。

よくある勘違い

ノートパソコンを使っている人に多いのが、

「画面を見るために、体を画面に合わせている」

状態です。

本人は普通に座っているつもりでも、

実際には首だけが前に出ていたり、
背中が少し丸まっていたりします。

これは姿勢が悪いというより、
高さが合っていないだけのことがほとんどです。

意識したいポイント

椅子に深く座って正面を見る。
その目線の延長線上に、
モニターの上端が来ているかを確認してみてください。

最初は「違和感があるかな?」と感じるくらいでも、
使っているうちに首がラクに感じることがあります。


モニターとの距離|
腕を伸ばした距離(40〜70cm)

次に大事なのが、モニターとの距離です。

目安は、
腕をまっすぐ伸ばして、指先が軽く届くくらい
おおよそ40〜70cmとされています。

距離が合っていないと起きやすいこと

距離が近すぎると、
画面に集中するほど、自然と顔が前に出てきます。

逆に遠すぎると、
文字を読むために体を前に倒してしまいます。

どちらも共通しているのは、
画面を見るために姿勢を崩しているという点です。

「集中すると前のめりになる」
「気づいたら画面に近づいている」

これらは意志の弱さではなく、
距離が体に合っていないサインかもしれません。

距離調整の考え方

大切なのは、
「頑張らなくても、この距離なら見やすい」
と感じられる位置です。

文字サイズを変更したり、
目を細めたりしなくても、
自然に読める距離を探してみてください。

デスクの奥行きによっては、
微調整が難しいこともあります。

その場合は、モニターアームなどのアイテムを使うと、
調整の自由度がぐっと上がります。


姿勢と椅子・デスク|
深く座る、背筋を自然に伸ばす

最後は、姿勢そのものについてです。

ただし、
ここで言う「良い姿勢」は、
背筋をピンと伸ばして我慢する姿勢ではありません。

正しい姿勢=ラクな姿勢

体に負担が少ない姿勢とは、
長く続けても疲れにくい姿勢です。

そのための基本は、とてもシンプル。

・椅子に深く腰掛ける
・背もたれに軽く体を預ける
・足裏が床につく
・肩に余計な力が入っていない

この状態で、

「そのまま自然に画面が見えるか?」

ここが重要なチェックポイントです。

姿勢が崩れる本当の理由

姿勢が崩れると、
「自分の意識が足りない」と思いがちですが、

実際はデスク環境のせいであることが多くあります。

モニターを見るために前かがみになるなら、
それは姿勢の問題ではなく、
モニター位置や高さの問題かもしれません。

無理に姿勢を正そうとすると、
逆に体に力が入り、長続きしません。

「戻れる姿勢」を作る

大切なのは、
少し崩れても、自然に良い姿勢に戻れる位置があること。

そのために、

椅子・デスク・モニターの関係を整えておくことが、
体を壊さないための土台になります。


正解はひとつじゃない

ここまで読んで、
「全部完璧にやらないとダメ?」
と思った方もいるかもしれません。

でも安心してください。

体格も、作業内容も、
一人ひとり違います。

大切なのは、
今より少しラクになる方向に調整すること

数センチ動かすだけで、
「なんとなく疲れにくい」
と感じられることもあります。


よくある質問(Q&A)


Q1. 良い姿勢って、ずっと保たないと意味がない?

A. ずっと保つ必要はありません。

むしろ、
「ずっと良い姿勢でいよう」と意識しすぎる方が、
体に力が入りやすくなります。

大切なのは、
崩れにくい姿勢を作ることと、
崩れても戻りやすい環境にしておくこと

人は集中すれば、自然と姿勢が変わります。
それ自体は悪いことではありません。

問題になるのは、
崩れた姿勢のまま、何時間も固定されてしまうことです。

「気づいたら戻せる」
そのくらいの感覚で十分です。


Q2. 高価な椅子じゃないと、意味がない?

A. 必ずしもそうではありません。

もちろん、
体に合った椅子は助けになります。
でも、いきなり高価な椅子を買う必要はありません。

多くの場合、
体への負担を大きくしている原因は、

  • モニターの高さ
  • 画面との距離
  • デスクとのバランス

こうした配置のズレです。

今使っている椅子でも、
モニター位置を少し調整するだけで、

「あれ、意外とラクかも」と感じることはよくあります。

まずは、
今の環境でできる調整から試してみるのがおすすめです。


Q3. スタンディングデスクって、実際どう?

A. 合う人には便利。でも万能ではありません。

スタンディングデスクは、
長時間座りっぱなしを避けられる点ではメリットがあります。

ただし、
立てばすべて解決する、というわけではありません。

立っていても、

  • モニターが低い
  • 画面が遠い
  • 首だけ前に出ている

といった状態では、
結局、体に負担がかかります。

大切なのは、
座る・立つに関わらず、モニター位置が体に合っているか

立ち作業を取り入れるなら、
高さをこまめに調整できる環境があると安心です。


Q4. 忙しくて、細かい調整を続けられる気がしない…

A. 最初だけ整えれば、あとは微調整で大丈夫です。

モニター位置は、
毎日大きく変える必要はありません。

一度「基準となる位置」を決めてしまえば、
あとは違和感が出たときに、
数センチ動かすだけで済みます。

逆に、
調整しづらい環境だと、
「面倒だから我慢する」状態になりがちです。

無理なく続けるためには、
動かしやすさも大切なポイントになります。


Q5. 今さら直しても、もう遅い?

A. 気づいた“今”が一番早いタイミングです。

体の不調は、
ある日突然起きるように見えて、
実は少しずつ積み重なっています。

だからこそ、
少しでも早く負担を減らせば、
それ以上悪化しにくくなります。

完璧を目指す必要はありません。
今日、モニターを数センチ動かすだけでも、
体はちゃんと反応してくれます。


Q&Aのまとめ

  • 良い姿勢は「保ち続けなくていい」
  • 高価な椅子が必須なわけではない
  • 大事なのは、体に合う配置
  • 調整は完璧じゃなくていい

ここまで読んで、
「少し触ってみようかな」
そう思えたなら、もう十分です。


まとめ|
モニター位置は「放置しない」が正解

モニター位置が低く首が下を向いた姿勢と、目線の高さで作業する正しい姿勢の比較図

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

「モニター位置が大事なのは分かったけど、
正直、そこまで深刻じゃないと思っていた」

もし、最初にそう感じていたとしても、
それはとても自然なことです。

なぜなら、
モニター位置の問題は、急に体を壊すものではないから

気づかないうちに、
少しずつ、静かに、
体へ負担を積み重ねていくのが特徴です。


体が壊れる原因は「日々の積み重ね」

首や肩の重さ、腰の違和感、目の疲れ。
これらの多くは、
ある日突然起きたように感じられます。

でも実際には、

・少し低いモニター
・少し近い画面
・少し前かがみの姿勢

こうした「小さなズレ」が、
毎日の作業時間の中で積み重なっています。

1日30分なら問題なくても、
1日6〜8時間、それが何ヶ月・何年と続けば、
体にとっては大きな負担になります。

怖いのは、
その状態に慣れてしまうこと

「これが普通」
「仕事だから仕方ない」
そう思っているうちに、

負担のある姿勢が“当たり前”になってしまいます。


モニター位置を変えるだけで、負担は減らせる

ここまでで見てきた通り、
体への負担は「姿勢の悪さ」だけが原因ではありません。

多くの場合、
姿勢を崩させているのは、環境のほうです。

モニターの高さを数センチ変える。
・画面との距離を少し離す。
・椅子に深く座れる位置に画面を合わせる。

それだけで、

  • 首を無理に曲げなくて済む
  • 前かがみになりにくくなる
  • 目を近づけなくても見やすくなる

といった変化が起こります。

「姿勢を頑張って正す」のではなく、

正しい姿勢になりやすい配置にする

これが、
体を壊さないための一番現実的な考え方です。


完璧を目指さなくていい

この記事を読みながら、
「全部ちゃんとできていないかも…」
と感じた方もいるかもしれません。

でも、心配しすぎる必要はありません。

モニター位置に、
唯一の正解はありません

体格も、視力も、作業内容も、
人それぞれ違います。

大切なのは、
「今より少しラクになる方向に調整すること」。

数センチ動かすだけでも、
「あれ?なんとなく疲れにくいかも」
と感じられることは珍しくありません。

その小さな違和感の減少が、
長い目で見ると、大きな差になります。


今日から調整するのが、いちばんの対策

デスクワークが捗り業績がアップしている様子

モニター位置は、
知識として知っているだけでは意味がありません。

そして、

「時間ができたらやろう」
と思っていると、

つい後回しになってしまいます。

だからこそ、
今日、この記事を読んだ今がベストなタイミングです。

  • モニターの高さを少し見る
  • 画面との距離を確認する
  • 座った姿勢で正面を向いてみる

それだけでも十分です。

体への負担は、
「ゼロ」にしなくてもいい。
「減らす」だけで、意味があります。

まずは今日、

自分のモニター位置を少しだけ見直してみてください。

それが、
体を壊さないための、
いちばん確実な一歩になります!

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この記事を書いた人

施術歴18年、延べ70,000回以上の施術経験を持つ整骨院院長。
デスクワーカーの体の負担を減らすため、姿勢・デスク環境・セルフケアを分かりやすく解説しています。

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